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インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。
一般的な風邪と似た症状がありますが、より急激に発症し、症状が重くなるのが特徴です。
例えば関節痛や筋肉痛、急な高熱が挙げられます。
インフルエンザウイルスには主にA型とB型があります。
A型はヒトにも動物にも感染し、時に大流行を引き起こします。
最近では2009年に新型インフルエンザ(A/H1N1型)が世界的に流行しました。
B型は主にヒトのみに感染します。
A型よりもやや症状が軽めですが、症状が長期になることがあります。

普通の風邪とインフルエンザを見分けるポイント

インフルエンザと普通の風邪は、原因となるウイルスが違うため、症状の現れ方に特徴的な違いがあります。

  インフルエンザ 風邪
発症 急激 比較的ゆるやか
発熱 38℃以上の高熱が典型的 微熱~38℃程度
全身症状 強い倦怠感、関節痛、筋肉痛が初期から強く出る 軽度なことが多い
局所症状 咳やのどの痛みは後から現れることが多い のどの痛み、鼻水、くしゃみが主体

もし、「急に高熱が出て、体中が痛い」という全身症状が強く出ている場合は、インフルエンザの可能性が高いと考えられます。

受診のベストタイミングは?検査と治療薬の効果的な使い方

「インフルエンザかもしれない」と思ったら、次に重要なのが「いつ病院に行くか」です。
実は、受診するタイミングは、正確な診断と効果的な治療のために非常に重要です。

受診のタイミングは「熱が出てから12時間後」が目安 インフルエンザの迅速抗原検査は、鼻やのどの粘液を綿棒で採取して行います。
この検査は、体内のウイルス量が一定以上に増えないと、感染していても陽性反応が出ないことがあります(これを「偽陰性」と言います)。
そのため、熱が出始めてすぐ(12時間以内)に検査をすると、本当はインフルエンザなのに「陰性」と出てしまう可能性があるのです。

正確な診断のためには、発症(熱が出始めて)から12時間以上経過してからの受診をおすすめします。

早く診断したい方へ(最新PCR検査機器:SpotFire 導入予定 )

当院では発症したその日(12時間以内)に診断をしたいという方へ、最新のPCR検査装置であるSpotFireを導入予定です。
検査時間は15分程度です。
PCRなので少しのウイルスでも増幅して検出可能です。
検査費用は自己負担が3割の方は5000円程度、2割の方は3000円程度、1割の方は1500円程度です。

また東京都在住の方で義務教育就学児医療費の助成(マル子)をお持ちの乳児から中学生、高校生等医療費の助成(マル青)をお持ちの18歳までの方はご負担なく検査をすることができます。

抗インフルエンザ薬は「48時間以内」が勝負

インフルエンザの治療には、タミフルやリレンザ、イナビル、ゾフルーザといった「抗インフルエンザ薬」が用いられます。
これらの薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑え、つらい症状の期間を1~2日短縮し、回復を早める効果があります。
この効果を最大限に引き出すためには、発症から48時間以内に服用を開始することが鍵となります。

これらの理由から、「熱が出てから12時間後~48時間以内」が、受診のベストタイミングと言えます。

受診時のお願い

感染拡大防止のため、インフルエンザが疑われる症状で受診される際は、必ずマスクを着用の上、ご来院ください。

インフルエンザと診断されたら。
早く治すための5つの療養ポイント

診断後は、薬を飲むだけでなく、ご自宅での過ごし方も早期回復のために非常に重要です。

とにかく体を休める

無理は禁物です。
仕事や家事のことは一旦忘れ、睡眠を十分にとりましょう。
体を休ませることが、ウイルスと戦う免疫力を高める一番の薬です。

こまめな水分補給

高熱で汗をかくと、思った以上に体から水分が失われ、脱水症状を起こしやすくなります。
お茶や経口補水液、スープ、イオン飲料などで、こまめに水分を摂りましょう。

消化の良い食事で栄養補給

食欲がない時は無理に食べる必要はありません。
食べられるようになったら、おかゆ、うどん、ゼリー、スープ、すりおろしリンゴなど、胃腸に負担のかからないものから摂りましょう。

適切な湿度を保つ

空気が乾燥していると、のどや鼻の粘膜がダメージを受け、咳などの症状が悪化しやすくなります。
加湿器などを使って、室内の湿度を50~60%に保つと快適に過ごせます。

薬は医師の指示通りに

処方された抗インフルエンザ薬は、途中で症状が楽になっても、必ず最後まで飲み切ってください。
また、自己判断で市販の解熱剤を使う際は注意が必要です。
特に小児・未成年者では、使用してはいけない解熱剤(アスピリン系など)がありますので、必ず医師にご相談ください。

家族や職場にうつさないために「出席停止期間」と感染対策

インフルエンザは感染力が強いため、周囲に広げない配慮が社会的なマナーとして求められます。

出席・出勤停止の期間

学校保健安全法では、インフルエンザの出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」と定めています。
例えば、月曜日に発症した場合、火・水・木・金・土の5日間が経過し(土曜日まで休み)、かつ、熱が下がってから2日間が経過している必要があります。
社会人の方も、この基準に準じて自宅療養することが一般的です。

家庭内での感染対策

  • 患者本人も、看病する家族も、不織布マスクを正しく着用する。
  • 石鹸でのこまめな手洗いや、アルコールによる手指消毒を徹底する。
  • 1~2時間に1回は窓を開け、部屋の換気を行う。
  • 可能であれば、患者が過ごす部屋を分け、接触を最小限にする。
  • タオルや食器の共用は避ける。

インフルエンザ予防接種について

毎年つらい思いをしないためにも、インフルエンザは「かからない」「かかっても軽く済ませる」ことが理想です。
そのための最も有効な手段が「インフルエンザワクチン」の予防接種です。
ワクチンを接種すれば、発症する可能性を大幅に減らすことができます。
また、もし感染してしまっても、肺炎や脳症といった重い合併症を防ぐ効果が科学的に証明されています。

当院では自己負担での任意接種、あるいは江東区の定期予防接種にて接種することができます。
当院では令和7年10月1日より、インフルエンザワクチン接種を開始します。

インフルエンザワクチン

患者さんへ

インフルエンザの急な高熱や体の痛みは、本当につらいものです。
しかし、適切なタイミングで受診し、正しい治療と療養を行えば、回復を早め、重症化を防ぐことができます。
我慢しすぎず、「おかしいな」と感じたら、清澄白河ファミリークリニックにご相談ください。

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