小児の副鼻腔炎(ちくのう症)
小さいお子さんは鼻をかむことができなかったり、嫌いだったりします。
鼻をすする癖があると、副鼻腔という鼻の周辺にある骨の空間に鼻水が溜まって、ばい菌が繁殖し、副鼻腔炎という状態になります。それを繰り返すと、慢性副鼻腔炎という状態になります。
頭痛や、長引く咳にも関連してくることがあり、注意が必要です。
副鼻腔炎とは?
- 副鼻腔とは、鼻の周りの骨の中にある空洞のことです。
- 風邪やアレルギーが原因で副鼻腔に炎症や膿がたまると副鼻腔炎(ちくのう症)になります。
- 小児では症状が軽く見えることもありますが、長引く場合は注意が必要です。
主な症状
- 鼻づまり・鼻水(黄色や緑色になることが多い)
- 後鼻漏(こうびろう):鼻水が喉に流れて咳が出る
- 発熱(軽度~中等度)
- 頭や顔の痛み、圧迫感
- 口呼吸やイビキ
- 食欲低下、元気がないこともある
小児では症状がはっきりしないこともあり、咳や鼻水の長引きで気付く場合が多いです。
原因
- 風邪のウイルス感染のあとに細菌が二次感染
- アレルギー性鼻炎が関係していることもある
- まれに鼻の構造の異常や免疫の問題が関係することもあります
診断のポイント
- 症状の経過(鼻水や咳が10日以上続く、悪化する)
- 鼻の中を観察
- 必要に応じてレントゲンやCTで副鼻腔の状態を確認
- 他の病気(気管支炎、アレルギー性鼻炎、咳喘息など)との区別
治療
- 抗生物質(細菌感染が疑われる場合)
- 鼻水を排出しやすくする点鼻薬・吸引
- アレルギーがある場合は抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド
- 室内の湿度を保ち、鼻水が乾燥しないようにする
ご家庭でできるケア
- 鼻水をこまめにかむ
- 鼻水吸引器で鼻をきれいにする
- 室内を加湿して乾燥を防ぐ
- 水分をしっかりとる
- 就寝時は頭を少し高くして寝ると後鼻漏による咳が減る
受診の目安
- 鼻水・咳が10日以上続く
- 鼻水が急に悪化した
- 発熱や元気のなさが続く
- 顔や目の周りに痛みや腫れがある
- 咳や鼻水で夜眠れない、学校に支障がある
まとめ
- 副鼻腔炎は小児でもよく見られる病気で、鼻水や咳が長引く原因になります
- 早めに受診して治療すると、症状が楽になり長引きません
- ご家庭では鼻水ケア・加湿・水分補給を心がけましょう
清澄白河地域にお住まいの皆様が、安心して子育てができるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。
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