皮疹
皮疹のタイプは
「皮疹」と一言でいっても、その見た目や特徴は様々です。
そこから、原因となっている病気をある程度推測することができます。
(※あくまで目安であり、確定診断には専門医の診察が不可欠です)
赤いブツブツ・平坦な発疹(紅斑・丘疹)
考えられる原因
ウイルス感染症(麻しん、風しん、突発性発疹など、特にお子様に多い)、薬疹(服用した薬に対するアレルギー反応)、虫刺されなど。
盛り上がりのある発疹(膨疹)
考えられる原因
蕁麻疹(じんましん)。
蚊に刺されたように赤く盛り上がり、強いかゆみを伴います。
数時間で跡形もなくきれいに消えて、また別の場所に出現するのが最大の特徴です。
水ぶくれ(水疱・膿疱)
考えられる原因
帯状疱疹
体の左右どちらか片側に、ピリピリとした痛みを伴う水ぶくれが帯状に出ます。
早期の抗ウイルス薬治療が極めて重要です。
とびひ(伝染性膿痂疹)
細菌感染症で、水ぶくれが破れてジュクジュクし、周りに広がっていきます。
その他、水ぼうそう、手足口病など
カサカサ・ジュクジュクした湿疹(湿疹・皮膚炎群)
考えられる原因
アトピー性皮膚炎
強いかゆみを伴い、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
接触皮膚炎(かぶれ)
化粧品や金属、植物など、特定の物質が触れた場所に起こります。
皮脂欠乏性湿疹
空気が乾燥する冬場に、高齢の方のすねなどがカサカサしてかゆくなります。
重要 こんな皮疹はすぐに当院へ
以下のような症状を伴う皮疹は、緊急性の高い、あるいは重篤な病気が背景にある可能性があります。
様子を見ずに、速やかに医療機関を受診してください。
- 高熱を伴う皮疹
- 息苦しさ、顔やまぶた、唇の著しい腫れを伴う(アナフィラキシーの可能性があります)
- 皮疹が急速に全身に広がっている
- 強い痛みや、焼けつくような感覚を伴う
- 水ぶくれが多発している、または広範囲に破れてただれている
- 顔面に発疹やただれが出ている
- 皮膚の下で出血しているような、押しても色が消えない紫色の斑点がある
- ぐったりして元気がない、意識がはっきりしない
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ステロイド薬の弊害
炎症が生じている時によくステロイド薬を使用しますが、自己判断での使用にはリスクが伴います。
最大の理由は、原因と薬がミスマッチしてしまう危険性です。
例えば、細菌感染症である「とびひ」に、炎症を抑えるだけのステロイド薬を塗ってしまうと、細菌がさらに増殖して症状を悪化させてしまいます。
また、カビ(真菌)が原因の病気にステロイド薬を塗るのも同様です。
さらに、帯状疱疹のように、一刻も早く専門的な治療(抗ウイルス薬の内服)を始めなければ、つらい後遺症を残してしまう病気もあります。
皮膚のトラブルでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
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当院の皮疹の診療
当院は、あらゆるトラブルの「最初の相談窓口」として、丁寧な診察でその原因を探ります。
診断の基本は「丁寧な問診」と「視診」
いつから、どこに、どんな皮疹が出たか、かゆみや痛みの有無、他にどんな症状があるか、服用中の薬やアレルギー歴などを詳しくお伺いします。
そして、皮疹の状態を直接目で見て、触って診断することが、最も重要な診断の第一歩です。
原因を探るための各種検査
必要に応じて、アレルギーの原因を探る血液検査や、特定の感染症を調べる迅速検査、水虫などを調べる皮膚真菌検査(顕微鏡検査)などを行います。
的確な診断と適切な治療
診断に基づいて、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬の内服、抗生物質や抗真菌薬、保湿剤などを適切に処方します。
単に薬を出すだけでなく、正しい塗り方やスキンケアの方法まで丁寧に指導し、治療効果を最大限に高めます。
他の専門医とのスムーズな連携
皮膚生検(皮膚の一部を採って調べる検査)が必要な場合や、難治性の皮膚疾患、皮疹の背景に膠原病などの内科的疾患が強く疑われる場合は、当院が責任をもって、地域の皮膚科専門医や基幹病院へスムーズにご紹介いたします。
患者さんへ
皮疹は、自らが発している重要なメッセージです。
そのサインを正しく読み解くことが大切です。
原因不明の皮疹や、長引く皮膚トラブルは、自己判断で薬を塗り続けるのではなく、一度専門家に相談することが、早期回復と安心への一番の近道です。
当院は、清澄白河駅B1出口から徒歩5分と、アクセスしやすい場所にあります。
私たち清澄白河ファミリークリニックは、お子様からご高齢の方まで、地域の皆様のあらゆる皮膚の悩みに親身に寄り添い、適切な診断と治療を提供するパートナーでありたいと願っています。