麻疹(はしか)
保護者の皆様、子どもが「麻疹(はしか)」にかかることは、現在では稀ですが、もし高熱や全身の発疹といった症状が出た場合は、非常に注意が必要です。
麻疹は、感染力が極めて強く、重症化すると命に関わることもある病気です。
当院では、麻疹の疑いがある場合、迅速な診断と、必要に応じた専門医療機関への連携を行っています。
また、大切な予防接種についてもサポートを行っています。
子どもの「麻疹(はしか)」って、どんな症状?
麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い病気です。
発症すると以下のような症状が見られます。
- 高熱、せき、鼻水、目の充血: 初期はかぜに似た症状(カタル期)で、38℃以上の高熱が数日続き、激しい咳や鼻水、目の充血が見られます。
- 数日後に発しんが全身に広がる: カタル期を経て一度熱が下がった後、再び高熱が出るとともに、耳の後ろや顔から始まり、体全体に赤く盛り上がった発疹が広がります。
- とてもつらい症状が出ることがある: 高熱と全身の発疹により、子どもは非常に苦しい状態になります。
- その他: 口の中にコプリック斑という白い小さな斑点が見られることもあります。
「麻疹」はどうやってわかるの?
子どもが麻疹の症状を呈して受診された場合、当院では以下の方法で診断を行います。
- 症状の経過から疑い: 特徴的な高熱やカタル症状、発疹の出方などを総合的に判断して麻疹を疑います。
- 血液検査や鼻の検査で確定: 確定診断のためには、血液検査で麻疹ウイルスに対する抗体を調べたり、鼻の奥の粘液を採取してウイルスを検出する検査を行います。
「麻疹」はどうやって治すの?
麻疹に対する特別な抗ウイルス薬はありません。
- 特効薬はなく、つらい症状をやわらげる治療を行う: 発熱や咳、全身の痛みなど、子どものつらい症状を和らげるための対症療法が中心となります。
- 重症化することがあるため注意が必要: 麻疹は、肺炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があり、命に関わることもあります。
そのため、入院して専門的な治療が必要になることもあります。
どんな時に病院に行った方がいいの?受診の目安
麻疹は重症化するリスクがあるため、以下のような症状が見られた場合は、すぐに当院にご相談ください。
- 高熱が続く: 解熱剤を使用しても熱が下がらない、または40℃を超えるような高熱が続く場合。
- 息が苦しそう: 呼吸が速い、ゼーゼーと音がする、肩で息をしているなど、呼吸困難の兆候が見られる場合。
- ぐったりしている: 意識が朦朧としている、呼びかけへの反応が鈍い、全く食欲がないなど、全身状態が非常に悪い場合。
- その他: けいれんを起こした、強い頭痛を訴える、何度も吐くなどの症状がある場合。
麻疹、特に気をつけたいこと
麻疹は、その感染力の強さから、特別な注意が必要です。
- 感染力がとても強い: 空気感染、飛沫感染、接触感染によって非常に広がりやすいウイルスです。
- 長めの自宅療養が必要: 周囲への感染を防ぐため、発疹が出てから3日程度、または解熱後3日程度など、医療機関からの指示に従い、長期間の自宅療養が必要となります。
- 予防接種がとても大切: 麻疹はワクチンで予防できる病気です。
MR(麻疹風疹混合)ワクチンの接種は、子どもの健康を守る上で非常に重要です。
定期接種の対象ですので、忘れずに接種しましょう。
清澄白河地域にお住まいの皆様が、子どもと健やかに過ごせるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。
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