りんご病(伝染性紅斑)
保護者の皆様、子どもの「ほっぺたがりんごみたいに赤くなった!」そんな経験はありませんか?それは「りんご病」、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」と呼ばれる病気かもしれません。
発疹が特徴的で、多くの場合は自然に治る病気ですが、いくつかの注意点もあります。
当院では、りんご病の診断、治療を行っております。
子どもの「りんご病(伝染性紅斑)」って、どんな症状?
りんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症です。
- ほっぺたがりんごのように赤くなる: 病気の名前の由来にもなっている、左右の頬が赤く腫れるのが最も特徴的な症状です。
- その前に軽い風邪のような症状: 発疹が出る数日前から、微熱や頭痛、だるさ、関節痛など、軽いかぜのような症状が出ることがあります。
- 全身にレース状の発しん: 顔の赤みから数日後には、腕や太もも、お腹などに、網目状やレース状の赤い発疹が広がることがあります。
かゆみを伴うこともあります。
「りんご病」はどうやってわかるの?
子どもがりんご病の症状を呈して受診された場合、当院では診察で診断を行います。
- ほっぺの赤みや経過を診て判断: 特徴的な顔の紅斑や、その後の発疹の広がり方、かぜ症状の有無などを総合的に判断して診断します。
通常、特別な検査は必要ありません。
「りんご病」はどうやって治すの?
りんご病に対する特別な治療法はありません。
子ども自身の「体の力」で自然に治ります。
- 自然に治る: 発疹は数日で消えることもあれば、数週間残ることもあります。
お風呂に入って体が温まると、一時的に赤みが強くなることもあります。 - 特別な治療は必要ありません: 熱や痛みが伴う場合は、解熱鎮痛剤などの対症療法を行うこともありますが、基本的には安静にして回復を待ちます。
どんな時に病院に行った方がいいの?受診の目安
りんご病は、多くの場合は軽症で自然に治る病気ですが、以下のような症状が見られた場合は、念のため当院にご相談ください。
- 熱が続く: 発疹が出た後も、高熱が続く場合。
- 全身に発しんが広がる: 特徴的ではない、広範囲にわたる発疹が出た場合。
- 顔色が悪い、元気がない: 貧血のサインなど、全身状態が悪そうな場合。
- その他: 関節の痛みがひどい、著しくぐったりしているなどの症状がある場合。
りんご病、特に気をつけたいこと
りんご病は、特徴的な顔や体の発疹が出るころには、すでにウイルスを排出する期間が終わっており、感染力はほとんどありません。
そのため、保育園や学校は通常通り登園・登校できます。
しかし、以下の点には注意が必要です。
- 妊娠されている方は重症化することがあるので注意が必要: 妊娠されている方がりんご病に感染すると、胎児に影響を及ぼす可能性があります。
特に妊娠初期の感染は、胎児水腫や流産のリスクがあるため、妊娠されている方の周りで子どもがりんご病になった場合は、産婦人科医にご相談下さい。
清澄白河地域にお住まいの皆様が、子どもと健やかに過ごせるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。
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ご心配な症状がある場合は、まずはお気軽にご連絡ください。
