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IgA血管炎(アレルギー性紫斑病)

保護者の皆様、子どもの足やおしりに赤い点々とした発疹が出て、「お腹が痛い」「関節が痛い」と訴えたら、「IgA血管炎(アイジーエーけっかんえん)」、以前は「アレルギー性紫斑病(しはんびょう)」と呼ばれた病気の可能性も考えられます。
この病気は、皮膚だけでなく、お腹や関節、腎臓にも症状が出ることがあります。
当院では、IgA血管炎の適切な診断と、経過観察、そして必要に応じた治療を行っております。

子どもの「IgA血管炎」って、どんな症状?

IgA血管炎は、全身の細い血管に炎症が起こる病気で、特に皮膚、消化管(お腹)、関節、腎臓に症状が現れやすい特徴があります。

  • 足やおしりに赤紫色の点状の発しん: 特にすねから足の甲、おしりにかけて、盛り上がったような赤紫色の小さな発疹(触ると少し硬く感じることも)が出現します。
    発疹は押しても消えません。
  • おなかが痛くなる: 腹痛を伴うことが多く、時には激しい痛みを訴えることもあります。
  • 関節が痛くなる: ひざや足首などの大きな関節が腫れて痛むことがあります。
  • 尿に血が混じることも: 腎臓にも炎症が及ぶと、血尿(肉眼的血尿や顕微鏡的血尿)や蛋白尿が出ることがあります。

これらの症状がすべて同時に現れるとは限らず、発疹が先行することもあれば、腹痛から始まることもあります。

「IgA血管炎」はどうやってわかるの?

子どもがIgA血管炎の症状を呈して受診された場合、当院では以下の方法で診断を行います。

  • 発しんの見た目と症状の組み合わせから診断: 特徴的な皮膚の発疹と、腹痛や関節痛、腎症状などの組み合わせを総合的に判断して診断します。
  • 血液検査や尿検査を行うことも: 炎症の程度や、腎臓への影響(血尿、蛋白尿)がないかを確認するために、血液検査や尿検査を行います。

「IgA血管炎」はどうやって治すの?

IgA血管炎に対する特別な治療法はありませんが、症状を和らげ、合併症を予防するための治療を行います。

  • 多くは自然に治る: 多くの場合、自然に軽快していく病気です。
  • 症状が強い場合はステロイド薬を使うことも: 腹痛や関節痛が強い場合、あるいは腎臓への影響が大きい場合には、炎症を抑えるためにステロイド薬を使用することがあります。
  • 安静: 症状が強い時期は、安静に過ごすことが大切です。

どんな時に病院に行った方がいいの?受診の目安

以下のような症状が見られた場合は、早めに当院にご相談ください。

  • おなかの痛みが強い: 激しい腹痛で、食事が摂れない、ぐったりしているなどの場合。
  • 関節の痛みや腫れがある: 関節の痛みが強く、歩けない、動かせないなどの場合。
  • 尿が赤い、濁っている: 肉眼で血尿が確認できる場合。
  • その他: 発疹が広範囲に及んでいる、全身状態が悪い、発熱を伴う場合など。

IgA血管炎、特に気をつけたいこと

  • 腎臓に影響が出ることがある: IgA血管炎で最も注意すべき合併症は、腎臓への影響(腎炎)です。
  • しばらく尿検査などの経過観察が必要: 症状が改善した後も、腎炎の有無を確認するため、しばらくの間、定期的に尿検査などで経過を観察していくことが非常に大切です。
  • 再発することもある: 一度症状が治まっても、数ヶ月後に再発することもあります。

清澄白河地域にお住まいの皆様が、子どもと健やかに過ごせるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。

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