風疹(三日はしか)
保護者の皆様、子どもが熱とともに全身に赤い発疹が出た場合、「風疹(ふうしん)」、別名「三日はしか」の可能性も考えられます。
風疹は、発疹とリンパ節の腫れが特徴的なウイルス感染症です。
多くの場合、比較的軽症で済む病気ですが、特に妊婦さんへの感染は、お腹の赤ちゃんに重大な影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
当院では、風疹の適切な診断と、治療を行っております。
子どもの「風疹(三日はしか)」って、どんな症状?
風疹は、風疹ウイルスが原因で起こる感染症です。
その名の通り、症状が3日程度で治まることが多いことから「三日はしか」とも呼ばれます。
- 熱と一緒に全身に赤い発しんが出る: 発熱と同時に、顔や体から始まり、全身に淡い赤色の細かい発疹が広がります。
発疹は比較的短期間で消えます。 - 首のうしろや耳のうしろのリンパが腫れる: 首の後ろや耳の後ろにあるリンパ節が腫れて、触ると痛むことがあります。
- 名前の通り、3日ほどで熱が下がることが多い: 高熱が続くことは少なく、比較的短期間で解熱します。
- その他: 軽度の咳、鼻水、目の充血などを伴うこともあります。
「風疹」はどうやってわかるの?
子どもが風疹の症状を呈して受診された場合、当院では診察で診断を行います。
- 発しんやリンパの腫れなどから診断: 特徴的な発疹の見た目や、リンパ節の腫れ、発熱の経過などを総合的に判断して診断します。
- 必要に応じて血液検査でウイルスを調べることも: 診断が難しい場合や、感染経路を特定する必要がある場合など、血液検査で風疹ウイルスに対する抗体を調べることがあります。
「風疹」はどうやって治すの?
風疹に対する特別な抗ウイルス薬はありません。
子ども自身の「体の力」で自然に治るのを待ちます。
- 特別な薬はなく、自然に治るのを待つ: 発疹や発熱は数日で改善することがほとんどです。
- 発熱や不快感があれば対症療法: 高熱や全身の不快感が強い場合には、解熱鎮痛剤などを使用して症状を和らげる対症療法を行います。
ご家庭では、安静にして十分な休養をとり、脱水症状にならないようこまめに水分を摂ることが大切です。
どんな時に病院に行った方がいいの?受診の目安
風疹は通常、軽症で経過することが多いですが、以下のような症状が見られた場合は、早めに当院にご相談ください。
- 熱が高くてつらそう: 高熱が続き、子どもが非常につらそうにしている場合。
- ぐったりしている: 元気がない、呼びかけへの反応が鈍いなど、全身状態が悪いと感じる場合。
- 発しんが急に悪化した: 発疹の様子がいつもと違う、水ぶくれになった、強いかゆみを伴うなどの場合。
- その他: 脳炎などの合併症が疑われる症状(意識障害、けいれんなど)が見られる場合。
風疹、特に気をつけたいこと
風疹は、特に子どもがかかった場合よりも、妊娠されている方への感染に注意が必要な病気です。
- 妊娠されている方にうつると胎児に影響がある: 妊娠初期の女性が風疹に感染すると、胎児に「先天性風疹症候群」という重篤な合併症(心臓の病気、難聴、白内障など)を引き起こす可能性があります。
- 予防接種が最も重要: 風疹の予防には、ワクチン接種が非常に有効です。
子どもだけでなく、特に妊娠を希望する女性やそのご家族は、積極的にワクチン接種を検討しましょう。 - 登園・登校の制限: 発疹が出ている間は、他の人への感染を防ぐため、保育園や学校へは登園・登校できません(医師の指示に従ってください)。
清澄白河地域にお住まいの皆様が、子どもと健やかに過ごせるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。
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