後鼻漏(こうびろう)~鼻水が喉に流れ込んで出る咳~
お子さんが、風邪を引いたあとに咳だけ3週間以上も残ることがあります。3週間以上続く咳を”慢性咳嗽”と言います。いくつかの原因が考えられますが、副鼻腔炎やそれに伴う鼻水の垂れ込み(後鼻漏)も一つの原因になります。
どんな状態?
- アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻水や鼻汁が喉の奥に流れ込むことがあります。
- この鼻水の刺激でせきが出ることを後鼻漏性咳嗽と呼びます。
- 特に夜間や寝ているときにせきやすいのが特徴です。
症状の特徴
- 乾いたせきや痰の絡むせきが出る
- 夜寝ているときや朝方にせきやすい
- 鼻水や鼻づまりがあることが多い
- 元気や食欲はほぼ保たれる
原因
- アレルギー性鼻炎
- 花粉やほこりなどで鼻の粘膜が炎症を起こす
- 鼻水が喉に流れ込む
- 副鼻腔炎(ちくのう症)
- 鼻や副鼻腔に細菌やウイルスが感染して炎症
- 黄色や緑色の鼻汁が喉に流れ、咳を引き起こす
診断のポイント
- 鼻づまりや鼻水の状態、せきの出方を確認
- 必要に応じて耳鼻科と連携して診察
- アレルギー検査で原因物質を確認することもある
治療・ケア
- 原因に応じて薬を使います
- 抗ヒスタミン薬(アレルギー性鼻炎)
- 点鼻薬(副鼻腔炎や鼻づまり)
- 鼻水をこまめにかむ、吸引する
- 室内の湿度を保つ
- 寝るときに頭を少し高くすると後鼻漏によるせきが減ることがあります
受診の目安
- 夜間や朝方の咳が続く
- 鼻水が多く、鼻づまりが強い
- 発熱や元気のなさがある
- 咳が長く(3週間以上)続く
まとめ
- 後鼻漏は、鼻水が喉に流れ込むことによって咳が出る状態です。
- 夜や寝ているときにせきやすく、原因によっては治療で改善します。
- 鼻の症状や咳が長引く場合は、耳鼻科・小児科で相談しましょう。
清澄白河地域にお住まいの皆様が、安心して子育てができるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。
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