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マイコプラズマ肺炎

子どもの「マイコプラズマ肺炎」を解説

保護者の皆様、子どもの「咳がなかなか止まらない」「熱が続くけれど、どこか元気もある」といった症状に、「もしかしてマイコプラズマ肺炎では?」とご心配されたことはありませんか?マイコプラズマ肺炎は、一般的なかぜとは異なる特徴を持つ病気です。
当院では、マイコプラズマ肺炎の適切な診断と治療を行っています。

子どもの「マイコプラズマ肺炎」って、どんな症状?

マイコプラズマ肺炎は、Mycoplasma pneumoniae(マイコプラズマ)という細菌の一種が原因で起こる肺炎です。
特徴的な症状は以下の通りです。

  • 強い咳が長く続く:乾いた咳が続き、時には激しい咳が出ることがあります。
  • 熱が出る:高熱が出ることもありますが、微熱が長く続くこともあります。
  • のどの痛み:喉の痛みを伴うこともあります。
  • 元気はあるけど咳が止まらないだけのことも:全身状態は比較的良好なのに、咳だけが頑固に続くケースもあります。
  • 高熱が出たり、ぐったりすることも:一方で、一般的な肺炎のように高熱が出てぐったりとすることもあります。

「マイコプラズマ肺炎」はどうやってわかるの?

子どもがマイコプラズマ肺炎の症状を呈して受診された場合、当院では以下の方法で診断を行います。

  • 症状やレントゲン:特徴的な咳や発熱の経過、胸部レントゲン写真で肺に影が見られるかなどを確認します。
  • 血液検査:炎症反応や、マイコプラズマに対する抗体の有無を調べることがあります。
  • 鼻の検査:場合によっては、鼻の奥をぬぐう検査でマイコプラズマ抗原を検出することもあります。
    しかし、抗原キットは慢性的に品薄で検査できない場合がございます。

早く診断したい方へ(最新PCR検査機器:SpotFire導入予定  )

当院では発症したその日に診断をしたいという方へ、最新のPCR検査装置であるSpotFireを導入予定です。
検査時間は15分程度です。
PCRなので少しのマイコプラズマDNA量でも増幅して検出可能です。
検査費用は自己負担が3割の方は5000円程度、2割の方は3000円程度、1割の方は1500円程度です。

また東京都在住の方で義務教育就学児医療費の助成(マル子)をお持ちの乳児から中学生、高校生等医療費の助成(マル青)をお持ちの18歳までの方はご負担なく検査をすることができます。

スポットファイア

「マイコプラズマ肺炎」はどうやって治すの?

マイコプラズマ肺炎は細菌の一種が原因であるため、専用の抗生物質を服用して治療します。
症状が改善するまでには時間がかかることもあります。

主な抗菌薬には以下のようなものがあります。

薬剤名 種類 対象年齢 投与期間 備考
クラリスロマイシン(クラリス® など) マクロライド系 全年齢 5~10日間 小児に最もよく使われる。
味も比較的良好。
アジスロマイシン(ジスロマック®) マクロライド系 6か月以上 通常3日間(長く効く) 短期で済むのでコンプライアンス良好。
ミノサイクリン(ミノマイシン®) テトラサイクリン系 原則8歳以上 約7日間 重症例やマクロライド耐性例に使用される。
8歳以下は歯牙黄染(歯が黄色くなる)の副作用があるため慎重投与。
レボフロキサシン(クラビット®) ニューキノロン系 原則15歳以上 約5日間 小児では原則使用しない(関節障害のリスク)。
耐性菌に対する最後の選択肢。
トスフロキサシン(オゼックス) ニューキノロン系 6カ月以上 5~10日間 マクロライド耐性菌に対して使用される。
関節症状が生じる可能性がある。

※医師が症状や年齢、耐性菌の可能性などを考慮し、適切な薬剤と投与期間を決定します。

どんな時に病院に行った方がいいの?受診の目安

以下のような症状が見られた場合は、早めに当院にご相談ください。

  • せきが1週間以上続く :長引く咳は、マイコプラズマ肺炎の可能性があります。
  • 夜もせきで眠れない :咳がひどく、睡眠が妨げられている場合。
  • 熱が長く続く :解熱剤を使用しても熱が下がらない、または微熱が続く場合。
  • だるくて食欲が進まない :全身の倦怠感が強く、食事が十分に摂れない場合。
  • 周囲で流行しているため、早めに治療したい :学級閉鎖や周囲でのマイコプラズマ肺炎の流行が確認されている場合。

マイコプラズマ肺炎、特に気をつけたいこと

マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染や接触感染によって家族にうつることがあります。

  • マスクと咳エチケット:感染を広げないために、咳が出るときはマスクを着用し、咳エチケットを守りましょう。
  • 手洗いの徹底:手洗いをこまめに行いましょう。
  • 十分な休養:回復には時間がかかることもあるため、無理せずしっかり休養をとることが大切です。
  • 薬の飲みきり:医師から処方された抗生物質は、症状が改善しても自己判断で中断せず、指示された期間しっかりと飲み切ることが重要です。

清澄白河地域にお住まいの皆様が、子どもと健やかに過ごせるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。

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