アデノウイルス
子どもの「アデノウイルス感染症(プール熱など)」
保護者の皆様、子どもが「プール熱」という言葉を耳にしたことはありませんか?正式には「アデノウイルス感染症」といい、特に夏場に流行しやすい病気です。
高熱が続いたり、目が赤くなったりする症状に、ご心配される方もいらっしゃるかもしれません。
当院では、アデノウイルス感染症の診療、治療を行っています。
子どもの「アデノウイルス感染症」って、どんな症状?
アデノウイルス感染症は、アデノウイルスというウイルスが原因で起こる病気です。
症状は多岐にわたりますが、特に「咽頭結膜熱(プール熱)」として知られています。
- 高い熱が続く:38℃以上の高熱が数日間続くことが多いです。
- のどが赤くなる:喉の奥が赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。
- 目が赤くなる(結膜炎):目の充血、目やに、涙が多く出るなどの症状が見られます。
これが「プール熱」と呼ばれる所以でもあります。 - おなかをこわすことも:下痢や腹痛といった胃腸症状を伴うこともあります。
これらの症状がすべて揃うわけではなく、発熱だけのこともあれば、結膜炎が主な症状のこともあります。
アデノウイルス感染症はどうやってわかるの?
子どもがアデノウイルス感染症の症状を呈して受診された場合、当院では迅速検査や診察で診断を行います。
- のどの検査:綿棒で喉の奥をぬぐって検体を採取し、アデノウイルスの有無を調べます。
- 結果が出るまで:当院でも10分ほどで結果が出ます。
- 診察:喉の赤みや目の充血、その他の症状から総合的に判断します。
早く診断したい方へ(最新PCR検査機器:SpotFire導入予定 )
当院では発症したその日に診断をしたいという方へ、最新のPCR検査装置であるSpotFireを導入予定です。
検査時間は15分程度です。
PCRなので少しのウイルスでも増幅して検出可能です。
検査費用は自己負担が3割の方は5000円程度、2割の方は3000円程度、1割の方は1500円程度です。
また東京都在住の方で義務教育就学児医療費の助成(マル子)をお持ちの乳児から中学生、高校生等医療費の助成(マル青)をお持ちの18歳までの方はご負担なく検査をすることができます。
「アデノウイルス感染症」はどうやって治すの?
アデノウイルス感染症に対する特別な抗ウイルス薬はありません。
そのため、当院では子どもの症状をやわらげる対症療法を行いながら、子ども自身の「体の力」で病気が自然に治るのを待ちます。
- 解熱剤:熱が高くてつらそうな場合に、熱を下げる目的で使用します。
- 咳・鼻の薬:咳や鼻水がひどい場合に、症状を和らげる目的で使用します。
- 目薬:結膜炎の症状が強い場合に、目の炎症を抑える目薬を処方することがあります。
大切なのは、安静にして十分な休養をとり、脱水症状にならないようにこまめに水分を摂ることです。
どんな時に病院に行った方がいいの?
以下のような症状が見られた場合は、早めに当院にご相談ください。
- 熱が5日以上続く :高熱が長引く場合は、他の病気の可能性も考える必要があります。
- ぐったりしている :元気がない、呼びかけへの反応が鈍いなど、全身状態が悪いと感じる場合。
- 目やにが多い :目やにがひどく、目が開けにくい、目が痛そうなどの場合。
- 水分がとれない :脱水症状のサインかもしれません。
おしっこの量が少ない、口の中が乾燥しているなどの症状にも注意しましょう。
アデノウイルス感染症、特に気をつけたいこと
アデノウイルスは感染力が非常に強いウイルスです。
ご家庭や集団生活の中で感染を広げないために、以下の点に注意しましょう。
- タオルの共用は避ける:特に目の症状がある場合は、タオルや洗面用具の共用を避けましょう。
- 手洗いの徹底:石鹸を使った手洗いをこまめに行いましょう。
- 登園・登校の目安:感染力が強いため、熱や目の充血、喉の痛みがなくなり、医師の許可が出るまで保育園や学校は休む必要があります。
清澄白河地域にお住まいの皆様が、子どもと健やかに過ごせるよう、当院は子どもの健康を全力でサポートいたします。
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