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鼻水

鼻汁の種類

鼻水の状態をよく観察することで、その背景にある病気をある程度推測することができます。

透明でサラサラな鼻水(水様性鼻漏)

水のようにサラサラした透明の鼻水は、主にアレルギー反応やウイルス感染の初期に見られます。

アレルギー性鼻炎(花粉症など)

特定の季節(スギやヒノキなど)や、ホコリっぽい場所などで、くしゃみや目のかゆみと共に、このタイプの鼻水が大量に出る場合は、アレルギー性鼻炎が強く疑われます。

風邪のひき始め

ウイルスが鼻の粘膜に付着した際に、それを洗い流そうとして起こる防御反応です。
通常、のどの痛みや咳、発熱といった他の症状を伴います。

血管運動性鼻炎

アレルギーではないのに、急な温度差(寒い屋外から暖かい室内へ入った時など)や、熱い食べ物の湯気などが刺激となって、くしゃみや鼻水が出ることがあります。

黄色~緑色のネバネバした鼻水(膿性鼻漏)

粘り気のある、色のついた鼻水は、鼻の奥で細菌が繁殖しているサインかもしれません。

急性副鼻腔炎(ちくのう症)

風邪をこじらせた後などに起こることが多く、鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞に細菌が感染し、膿が溜まっている状態です。
頬や額の痛み、頭重感、鼻から嫌な匂いがするといった症状を伴うのが特徴です。

風邪の治りかけ

ウイルスとの戦いを終えた白血球の死骸などが混じり、一時的に鼻水が黄色っぽくなることもあります。
しかし、このような色のついた鼻水が10日以上続く場合や、一度治りかけた風邪の症状が再び悪化してきた場合は、急性副鼻腔炎への移行を強く疑います。

後鼻漏(こうびろう)について

「鼻水は出ていないのに、のどに何かがへばりついている感じがする」「痰がからんで、咳払いが癖になっている」という方はいませんか?

それは、鼻水が鼻の前からではなく、のどの奥に流れ落ちる「後鼻漏」という症状かもしれません。
この後鼻漏は、日中のしつこい咳や痰がらみ、のどのイガイガ感、就寝中の咳き込みといった、様々な不快な症状の原因となります。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が背景にあることが多いため、後鼻漏を改善するためには、その根本原因である鼻の病気をしっかりと治療することが不可欠です。

鼻の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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「いつもの鼻炎」と侮る前に。
市販薬の注意点と受診の目安

手軽に使える市販薬は便利ですが、使い方には注意が必要です。

特に、スプレーすると一時的に鼻づまりが劇的に改善するタイプの点鼻薬(血管収縮薬)は、要注意です。
これを長期間(1~2週間以上)使い続けると、かえって鼻の粘膜が腫れ上がってしまい、薬なしではいられない『薬剤性鼻炎』という、さらに治療が難しくなる状態を招くリスクがあります。

以下のようなサインが見られたら、自己判断で様子を見ずに、一度クリニックを受診することをお勧めします。

  • 症状が1週間以上、改善せずに続いている
  • 黄色や緑色のネバネバした鼻水が出始めた
  • 頬、額、目の奥、歯の根元あたりに痛みや重い感じがある
  • 鼻から嫌な匂いがする、または食べ物の味が分かりにくい
  • 発熱やしつこい咳、全身のだるさなど、他の症状もつらい

当院の鼻症状の診療

当院は「総合相談窓口」として、丁寧な問診と診察で、あなたの鼻水の原因を的確に探ります。

アレルギーが疑われる場合

簡単な血液検査で、何がアレルギーの原因(アレルゲン)になっているかを特定できます。
治療は、眠気の少ない抗ヒスタミン薬の内服や、効果の高い点鼻ステロイド薬が中心です。
体質改善を目指す根本治療である「舌下免疫療法」のご相談にも応じています。

急性副鼻腔炎が疑われる場合

細菌感染が原因のため、抗生物質の内服や、膿を排出しやすくするお薬(去痰薬)などを処方します。
多くの場合、適切な治療で症状は速やかに改善します。

風邪症候群の場合

鼻水を抑えるお薬など、つらい症状を和らげる対症療法を行い、体の回復をサポートします。

患者さんへ

あなたの鼻水の色や性質は、体が発している重要なバロメーターです。
そのサインを見逃さず、変化に気づいたら、当院にご相談ください。
感染症でない場合、鼻汁の原因の多くはアレルゲンが関与しています。
アレルギーの原因を知るために39種類のアレルゲンの有無を検査することができます(View 39)。
季節性の場合はスギがほとんどです。
スギ花粉免疫療法を行うととても楽に花粉症の季節を乗り越えることができます。
御希望の方は御相談ください。

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