メニュー

胃がん

胃がんについて

胃がんについて考えるとき、まず押さえておくべき非常に重要なポイントが2つあります。

ポイント①:初期症状は、ほぼ「ありません」

胃がんについて最も警戒しなければならないのは、早期の段階では自覚症状がほとんどないということです。
「胃が痛い」「胃がもたれる」「食欲がない」といった症状をきっかけに病院を受診し、胃がんが見つかるケースでは、残念ながら既に病気が進行してしまっていることも少なくありません。

「症状がないから、自分は大丈夫」という考えが、最も危険なのです。
胃がんは、症状が出る前に見つけることがとても重要があります。

ポイント②:最大の原因は「ピロリ菌」

胃がんの最大の原因はピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染であることが分かっています。
胃がんになった方の99%は、ピロリ菌に感染しているというデータもあるほどです。

ピロリ菌の感染は未だに明らかではありませんが、幼少期に家族内での食事を介しての感染が原因ではないかと考えられています。
ピロリ菌が胃の粘膜に定着すると、慢性的な炎症が起こり、胃の粘膜が萎縮(いしゅく)する「慢性萎縮性胃炎」という状態になります。
さらにこの萎縮した粘膜が、腸上皮化生の状態(胃の細胞が腸の細胞のような状態になる)になると胃がんリスクが高くなることが報告されています。

しかし、このピロリ菌は、検査で簡単に見つけることができ、薬を1週間服用するだけで、高い確率で除菌することが可能です。
ピロリ菌を除菌することで、将来の胃がんになるリスクを大幅に(3分の1から半分程度に)下げることができます。
ご自身がピロリ菌に感染しているかどうかを知り、陽性であれば除菌すること。
これが、胃がん予防の最も効果的で確実な第一歩です。

胃がんの早期発見と胃カメラ検査の重要性

なぜ「早期発見」がそれほど重要なのか?

胃がんは、がんが胃の粘膜の浅い層にとどまっている「早期胃がん」の段階で発見できれば、根治できる可能性が非常に高くなります。
早期胃がんであれば、お腹を切る手術ではなく、口からの内視鏡(胃カメラ)を使ってがんの部分だけを切り取る治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)で、体を傷つけることなく治せるケースがほとんどです。
この内視鏡治療による根治率は95%以上と非常に高く、体への負担も少ないため、治療後の回復も速やかです。
「胃がんは怖い病気」ですが、「早く見つければ、完治も可能ながん」なのです。

なぜ「胃カメラ」が重要なのか?

では、どうすれば早期胃がんを発見できるのか。
そのための最も確実で優れた方法が「胃カメラ(内視鏡検査)」です。
健康診断で行われるバリウム検査は、胃の形(凹凸)を見る検査なので、平坦な形をしていたり、色が変わっているだけだったりするごく初期のがんを見つけるのは困難な場合があります。

一方、胃カメラは、医師が直接、胃の粘膜を隅々まで詳細に観察できます。
ハイビジョンカメラで粘膜の色やわずかな凹凸の変化を捉え、特殊な光を使って血管の状態を見ることもできるため、ミリ単位の早期がんを発見することが可能です。
また、疑わしい部分があれば、その場で組織の一部を採取して確定診断(生検)につなげたり、ピロリ菌の検査を同時に行ったりできるのも、胃カメラの大きな利点です。

ピロリ菌の検査を受けたことがない方は、40歳を過ぎたら一度、胃カメラ検査を受けることを強くお勧めします。

胃がんのリスクを減らし、安心を手に入れるために、まずはご相談ください。

WEBでのご予約はこちら

こちらをクリック

当院の胃カメラ検査の特徴

当院は、地域の皆さまをがんから「守る」ための、最も身近な入り口でありたいと考えています。
そのために、精度の高い検査を、できるだけ楽に受けていただける体制を整えています。

苦痛の少ない胃カメラ検査

「胃カメラは苦しい」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。
当院では、鎮静剤(静脈麻酔)を使用し、うとうとと眠っているようなリラックスした状態で検査を終えることが可能です。
ほとんどの方が「気づいたら終わっていた」とおっしゃいます。
また、ご希望に応じて、吐き気の少ない経鼻内視鏡(鼻から挿入する細いカメラ)も選択できます。

ピロリ菌の検査と除菌治療

胃カメラの際に、同時にピロリ菌の検査が可能です。
もし陽性と診断された場合は、保険適用で除菌治療(1週間の内服薬処方)を行います。

万全の連携体制

万が一、内視鏡検査でがんが疑われる病変が見つかった場合には、責任をもって、がんの精密検査や治療に最適な大学病院やがん専門病院へ、速やかにご紹介いたします。
診断から次のステップまで、決して患者さんを一人にはさせません。

胃カメラ

胃がん予防のために、今日からできること

胃がんを予防するために、私たちができることは明確です。

  1. ピロリ菌の検査と除菌: これが最も確実で効果的な予防法です。
  2. 生活習慣の見直し: 禁煙、塩分を控えたバランスの良い食事、野菜や果物を積極的に摂ることを心がけましょう。
  3. 定期的な胃カメラ検査: ピロリ菌を除菌しても、残念ながら胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。
    特に、長年ピロリ菌に感染していたことで胃の粘膜の萎縮が進んでいる方は、除菌後も定期的に胃カメラ検査を受け、胃の状態を見守っていくことが非常に重要です。

患者さんへ

胃がん対策の要は「症状が出る前にピロリ菌検査と胃カメラを受けて、なるべく早く診断と治療を行うこと」です。
早期に胃がんを発見できれば、最新の内視鏡治療で治癒を目指すことも可能です。
気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

WEBでのご予約はこちら

こちらをクリック

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME