下痢（小児科症状）
「おむつの中がいつもより水っぽい」「トイレの回数が多くて心配」「急に下痢をしてぐったりしている」
お子様の下痢は、乳児から学童期まで幅広く見られる症状です。多くは一時的なものですが、まれに重症化することや、治療が必要な病気が隠れていることもあります。
清澄白河ファミリークリニックでは、小児科専門医が在籍しており、お子様の下痢に対して原因を丁寧に見極め、適切な治療をご提案いたします。
「水分がとれているから大丈夫」と思っていても、実は脱水が進んでいた…というケースもございます。少しでもご心配なことがあれば、早めにご相談ください。
下痢の主な原因
お子様の下痢には、さまざまな原因があります。
以下は代表的なものです。
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ウイルスや細菌による感染性胃腸炎
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抗生剤やミルクなどの食物アレルギー・消化不良
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腸の動きや吸収の不調（過敏性腸症候群など）
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全身の感染症の一症状（インフルエンザなど）
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まれに外科的疾患（腸重積・虫垂炎など）
特に乳幼児では、下痢が原因で急激に脱水が進むことがあります。
「いつもより尿が少ない」「唇が乾いている」「ぐったりしている」などの様子が見られた場合は、すぐに受診が必要です。
考えられる疾患
下痢を引き起こす、あるいは伴う可能性のある小児疾患を以下にまとめました。
感染症による下痢
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RSウイルス感染症
主に呼吸器症状が中心ですが、乳幼児では下痢を伴うこともあります。 -
アデノウイルス感染症
咽頭炎や発熱に加え、胃腸炎型のアデノウイルスでは激しい下痢を伴います。 -
インフルエンザ
呼吸器症状が主体ですが、幼児では下痢・嘔吐などの消化器症状を呈することがあります。 -
マイコプラズマ肺炎
まれに下痢や腹痛などの消化器症状が伴うことがあります。 -
突発性発しん
発熱後に発疹が出るウイルス性疾患で、発熱期に軽度の下痢を伴うことがあります。 -
溶連菌感染症
のどの痛みを主症状としますが、腹痛・下痢などの消化器症状がみられることもあります。 -
手足口病
発疹や発熱に加えて、軽度の下痢を伴うことがあります。 -
水ぼうそう（水痘）
典型的な症状は発疹ですが、下痢や嘔吐などを伴うケースもあります。 -
麻疹（はしか）
これらのウイルス性発疹症も、発熱とともに下痢が現れることがあります。 -
風疹（三日はしか）
これらのウイルス性発疹症も、発熱とともに下痢が現れることがあります。 -
りんご病（伝染性紅斑）
これらのウイルス性発疹症も、発熱とともに下痢が現れることがあります。
アレルギーや血管炎に関連するもの
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アレルギー性紫斑病
皮膚の紫斑だけでなく、腹痛や下痢、血便を伴うことがあります。強い腹痛がある場合は要注意です。
外科的・緊急性がある疾患
その他の疾患
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川崎病
全身の血管に炎症が起こる疾患で、初期症状として下痢が見られることがあります。
※以下の疾患は主に皮膚症状が主体であり、下痢との直接的な関連性は乏しいと考えられますが、体調不良に伴い一時的に下痢が出るケースは否定できません。
当院での診察・治療方針
清澄白河ファミリークリニックでは、下痢のお子様に対して以下のような診療を行っております。
1. 丁寧な問診と診察
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便の回数・状態（色・におい・血が混ざっていないか）
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発熱・嘔吐・食欲など他の症状
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食事内容や服薬歴なども詳細にうかがいます。
2. 必要に応じた検査
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感染症迅速検査（インフルエンザ、RS、アデノウイルスなど）
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脱水や全身状態の評価のための血液検査（必要時）
3. 原因に応じた治療
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ウイルス性・・整腸剤、脱水予防のための経口補水療法（ORS）
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細菌性や炎症性が疑われる場合は、抗菌薬などの投与を検討します
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緊急性（腸重積・虫垂炎など）があると判断した場合は、速やかに連携先医療機関へ紹介します
下痢についてのよくある質問
Q1. 下痢だけで元気がある場合は様子を見ても良いですか？
A1. 様子見も可能ですが、水分が摂れているか、尿が出ているかは重要な観察ポイントです。
Q2. 食事はどうしたらいいですか？
A2. 脱水がなければ、無理に絶食せず消化の良いものを少しずつ与えてください。脂っこい物や冷たい物は控えましょう。
Q3. どのタイミングで病院に行くべき？
A3. 以下の場合は受診をおすすめします
・下痢が半日以上続く
・嘔吐や発熱もある
・水分が摂れない
・ぐったりしている
